縁起が良くて、料理のバリエーションも豊富! 秋の野菜はこれで決まり!
れんこんといえば、根の中に大きく空いている穴が不思議ですよね。何のための穴だと思いますか?
れんこんは沼地で栽培されており、水面には大きな葉が、泥の中にはれんこんとなる根が伸びています。
根には直接空気を取り込むことはできません。そこで、地上の葉から空気を届けてもらうための通り道として、この穴が存在しているのです。
すみずみにまで空気を通さないと生命を維持できないので、穴はどんな小さなれんこんの先にもきちんとついているんですよ。
このように穴がいつまでも続いている状態が「見通しがよい」ということで、れんこんは縁起が良い食材として、おめでたい席によく登場します。
お正月の「酢ばす」や節句の「ちらし寿司」などがその代表です。
栄養が豊富なこともれんこんの特徴。寒くなり始めるこの時期の風邪予防が期待できるビタミンCや、腸内細菌のエサとなって腸の調子を整え、動脈硬化の原因となるコレステロールを体外に出すのを促す食物繊維が多く含まれています。
さらに体内のさび(酸化)を防ぐのに役立つポリフェノールも豊富。れんこんを切ると、切り口が次第に黒ずんできますが、あれはポリフェノールが酵素によって酸化されたものなのです。きれいに仕上げたいときは、切ったらすぐに酢水につけて酵素の働きを止めることをお忘れなく。
れんこんは「揚げる」・「煮る」はもちろんのこと、「焼く」・「炒める」こともでき、さらに「すりおろし」にすることで料理の幅が広がる食材です。
大きいものなら煮物や天ぷらにしたり、小さいものならきんぴらにしたり、すりおろしてれんこん団子にしたり、だしでのばしてすり流しの汁物に仕立てたり。皮もよく洗えばきんぴらに利用できます。無駄なく大切に使いましょう。
また、飾り切りでバリエーションを楽しむのもオススメです。穴の丸みに沿って切り込みを入れた「花れんこん」、かつらむきの要領で外側を穴にとどくまで厚めにむく「雪れんこん」(雪の結晶のように見えます)、面取りの要領で角をむいて丸くした「手まりれんこん」など、れんこんの穴を活かして美しく仕上げましょう!
上手に選ぶコツ
●表皮 | → |
ハリのあるもの 肌色のもの |
●全体 | → |
重みのあるもの ゆがみのない円筒形のもの 泥付きは鮮度が保たれている (あまりに白いものは漂白されいてる可能性あり) |
旬の時期
11月~2月ごろ
れんこんのうれしい成分
風邪のウイルスと戦う白血球が元気に活動するために、欠かせないビタミンです。
|戻る| |