ほたて - 旬の食材薀蓄(うんちく、ウンチク)

貝の王様! うまみと栄養がぎっしり!

ほたては「帆立」と書きます。これは、1枚の貝を帆のように立てて海中を移動していたからといわれています。

でも実際には、殻を開閉して殻の中に海水を取り込み、噴射した勢いで海中を移動します。その距離はなんと、1回の移動で1-2mだそう!

日本で流通しているほたての35-40万トンのほとんどが養殖もので、天然ものはあまり出回りません。

とはいっても、ほたては養殖でもうまみ成分であるコハク酸が多く、生でも焼いても煮ても美味!

とくに養殖の盛んな北海道の噴火湾産・青森の陸奥湾産のものはおいしいといわれています。

ちなみに、中国では貝柱のことを”楊貴妃の舌もうならす”という意味で「楊貴舌(ようきじた)」と呼ぶほど美味とされているんですよ。

このほたて、おいしさはもちろんのこと栄養も豊富に含まれているのが特徴です。

まず、細胞が再生するために必要なミネラル亜鉛が多く含まれています。

また、肝機能を高めたり高脂血症予防効果のあるタウリンも多く、滋養強壮にも効果的。

その他にも、健康な皮膚を作るのに欠かせないビタミンB2や、貧血予防に効果的なも多く含んでいます。

生のほたてが手に入ったら、ぜひ刺身で食べましょう。

新鮮なものならば、貝柱の周りのひももブツ切りにして食べてみると、貝柱の旨味・甘味とは対照的に、磯の香りを楽しむことができますよ。

また、ほたてのチリソースで中華風に、ほたてのレモン風味ソテーオムレツで洋風に、ほたてとひもの煮物で和風にとアレンジしてみましょう。

ここで、冷凍のほたてでもおいしく食べられるコツを紹介!

冷凍状態のほたてに重曹と卵白を少量ずつ入れてよくもみ、片栗粉をいれてさっと熱湯に通します。

これで、身はふっくら・しっかり歯ざわりのおいしいほたてに変化!

スーパーでは冷凍で売っていることが多いですよね。美味しく食べるために、ぜひ試してみてください。

  • ~お役立ち薀蓄~ほたての中国での呼び名は「楊貴舌」楊貴妃も絶賛のおいしさ!

上手に選ぶコツ

  • 殻付き
    口が軽く開いていて、触ると素早く口が閉じるもの
  • 貝柱(生)
    透明感があり、飴色のもの
    身が引き締まっているもの
  • >貝柱(干)
    澄んだべっこう色のもの

旬の時期


11月~2月ごろ

ほたてのうれしい機能

  • タウリン

    胆汁酸の分泌を促進することで、その材料であるコレステロールの排泄を促し、胆石や動脈硬化を予防する効果や、交感神経の興奮を鎮めることで、食塩由来の高血圧を防ぐ効果か期待されています。そのほか、うっ血性心不全や肝炎の改善にも有効です。
  • 亜鉛

    いろいろな酵素に含まれ、アルコールの代謝、核酸やたんぱく質の合成、免疫機能の主役であるT細胞やナチュラルキラー細胞の働きなどに関与しています。不足すると、味覚障害・うつを起こしやすくなることも。 「栄養素を知ろう!」でさらに詳しい情報>>

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