しいたけ - 旬の食材薀蓄(うんちく、ウンチク)
ダイエットにも最適!低エネルギーで食物繊維たっぷり!
食欲旺盛になる今の時期。実りの秋は、しいたけもおいしい季節です。
しいたけは、おがくずと栄養剤をあわせたもので育てる菌床栽培が主な生産ですが、生産量の少ないクヌギやナラの木で育てる原木栽培のしいたけがおすすめ。
ぜひ、そのまま焼いて食べてみて下さい。しょうゆにレモンを絞るのが最高!
肉厚でぷりぷりとした食感・山の香りや旨味を味わうことができるでしょう。
表面に少し油を塗ると、水分の蒸発が防ぐことができ、ふっくらきれいに焼き上がります。
しかもおいしいだけでなく、体にもよいのがしいたけです。
しいたけは食物繊維を多く含んでいて、ローカロリーでもかさがあるため、食べたときに満足感があります。ダイエット中の人や糖尿病の人には手軽で便利な食材といえるでしょう。
また食物繊維は腸内細菌を増やし、これらがビタミンB群を体内で合成するのを助けます。しいたけ自体にもビタミンB群が含まれていて、炭水化物や脂質を効率よくエネルギーに変えて消費するのに役立ちます。中でもビタミンB群のひとつ、ビタミンB2は有害物質である過酸化脂質ができるのを防ぐので、生活習慣病予防にもつながります。
ここでちょっとマメ知識を。
干ししいたけはぬるま湯に砂糖を加え落し蓋をすると、早く戻すことができます。
これは、砂糖が水分子を引き寄せて保持する働き(保水性)があるからです。
しいたけの内部に砂糖が入ると、水だけのときよりも多くの水分子を使ってしいたけを戻すことができるため、戻し時間が早くなるのです。
また、しいたけには、カルシウムを吸収し骨を丈夫にするビタミンDが含まれています。
このビタミンDは、紫外線によって増えるので、食べる前に日光に当てることがおすすめです。
そのときに、内側のひだが日光によく当たるようにするとさらにビタミンDがアップ!1時間程度でも効果がありますよ。
おいしく経済的に、カルシウム吸収率をアップしましょう!
~お役立ち薀蓄~しいたけを日光に当てると、ビタミンDが増えてカルシウムの吸収がアップ!
上手に選ぶコツ
- かさ
巻き込んでいるもの
肉厚のもの - 内側
ひだが白く、変色していない - 軸
太く短いもの
旬の時期
秋物9~11月・春物3~5月
しいたけのうれしい機能
エルゴステロール(プロビタミンD2)
紫外線に当てると、エルゴカルシフェノール(ビタミンD2)に変化し、カルシウムの腸からの吸収を向上させます。また骨の形成にかかわり、骨を丈夫にする働きがあります。レンチナン
抗がん作用を持つ可能性がある多糖類のひとつ。抗がん剤と併用すると副作用も少なくなることから、がん治療法のひとつに取り入れられています。また、体内の異物に対して貪食・消化作用のあるマクロファージを活性化させる働きがあり、様々な疾病の予防が期待できます。