たけのこ - 旬の食材薀蓄(うんちく、ウンチク)

春の訪れを告げるのは、やっぱりたけのこ。

茶碗に盛られたあつあつのたけのこご飯。ほのかに漂う、たけのこの香り。春の訪れを感じる香りです。

たけのこは、竹の地下茎から出てくる若芽、竹の子供という意味から名付けられました。

「筍」という漢字をあてることもありますが、これは、たけのこが一旬(10日)で成長しきってしまうところからきています。

そう、タケノコの成長は猛烈に早いのです。なんと、1日で1m以上伸びることも!

たけのこは日本では古くから食べられていたようで、「古事記」にその名が登場しています。

しかし、現在一般的に食べられている孟宗竹(もうそうちく)という種類が日本に入ってきたのは江戸時代のこと。現在、食用として食べられているのは、孟宗竹、淡竹(はちく)、真竹(まだけ)などの種類です。

孟宗竹は、日本で最も大きいたけのこで、かつ最も多く出回っているもの。高さは、20m近くにもなります。

淡竹は、高さが10m以上にもなる大型で、その美しさから、工芸品にも利用されています。

真竹は、多少苦味がありますが、味がよいのが特徴です。

たけのこは、水煮が市販されているのでこれを使う方が便利ですが、旬の頃は、やはりフレッシュなたけのこを使いたいもの。

ぬかを入れた水で、皮付きのまま茹でましょう。

ぬかを加えることで、たけのこのえぐみ成分のひとつ「シュウ酸」が抜けるとともに、ぬかのデンプン粒子がたけのこの表面を包んで空気や水中の酸素との接触を防ぐので、酸化を防止し、白く茹で上がるのです。

また、生のたけのこは皮付きのまま茹でますが、これにも理由があります。皮にある還元性の亜硫酸塩が、たけのこの繊維をやわらかくするからです。

今宵は生のたけのこを使って、ひと手間かけた春の一皿を召し上がってみてはいかがでしょうか。春は、もう来ていますよ。

  • ~お役立ち薀蓄~たけのこは、一句(十日)で成長するから「筍」と書きます

上手に選ぶコツ

  • 小型で太く、重量感があるもの。
  • 皮全体が淡い黄色で、色ツヤがよいもの。

旬の時期


3月~5月

たけのこのうれしい機能

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