ビタミンB2 - 栄養素を知ろう!

私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。

特徴

ビタミンB2は、脂質の代謝を助けてエネルギーを産生するほか、細胞の発育と正常な働きに欠かせないため「成長ビタミン」ともいわれます。
また過酸化脂質を分解する働きも重要です。

水に溶け、光やアルカリによって壊れやすい性質があります。

不足すると肌荒れや口内炎の原因になります。
子どもの場合は発育不良、成人の場合は動脈硬化につながることもあります。

働き

脂質の代謝を助ける

私たちが食べ物から摂ったたんぱく質や脂質、炭水化物を利用するには、これらをエネルギーや身体の成分といった人間に必要な形に作り変える、「代謝」を行なわなければなりません。
ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝すべてにかかわっていますが、その中でも脂質をエネルギーに変えるのを助ける働きがとくに重要です。
脂質はほかの栄養素よりも大量のエネルギーを産み出すため、とくに成長期の子どもや胎児の場合、ビタミンB2が不足すると発育不良になる可能性があります。

細胞の発育を助ける

ビタミンB2は3大栄養素すべての代謝にかかわっているため、細胞の発育と正常な働きにも影響を与えます。
そのため不足は肌荒れや口角炎、口内炎、目の充血やかゆみなどを引き起こします。
成長期の子供や胎児の場合は不足すると発育不良になる可能性があるため、とくに欠かすことのできないビタミンです。
そのため「成長ビタミン」とも呼ばれます。

過酸化脂質の分解を助ける

体内の脂質が酸化されると、有害物質である過酸化脂質となり血管に沈着します。
これが動脈硬化の原因のひとつです。
ビタミンB2は、この過酸化脂質を無毒化する酵素の働きを促すため、動脈硬化のほか、それから生じる高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防も助けます。

ビタミンB2が不足すると…

発育不良、肌荒れ、口角炎、口内炎、目の充血、脂肪肝、動脈硬化など

ビタミンB2を摂りすぎると…

多量に摂っても排泄されるため、過剰症の心配はありません。

しかしサプリメント等で1日に400㎎摂取すると下痢や多尿が起こる可能性もあります。

マメ知識

ビタミンB2は大豆にはそれほど含まれていませんが、納豆になると含有量は大幅にアップします。
これは納豆菌の働きによるものです。
良質のたんぱく質源であり、骨の健康を助けるビタミンKやイソフラボンが多く含まれることで知られている納豆ですが、このようにビタミンB2の供給源としてもおすすめなのです。
納豆1パック(50g)で、一日の目標摂取量の約1/3~1/4を摂ることができます。

多く含む食品

  • レバー、牛乳・乳製品、卵、納豆、うなぎ、さば、ぶり、いわし、かれい、赤身の肉、まいたけ、菜の花、トウミョウ、あしたばなど

旬の食材薀蓄

効率よく摂るには

ほかのビタミンB群と組み合わせる

ビタミンB群は相互に補い合って働くため、ほかのビタミンB群の多い食品とともに摂ったほうが効果的です。

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