モリブデン - 栄養素を知ろう!
私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。
特徴
モリブデンは、体内では腎臓と肝臓に多く存在し、酸化還元反応を助けるいくつかの酵素の構成成分となっています。
必要な量はごく微量であるため、通常の食生活で不足することはほとんどありませんが、不足すると頻脈(脈が早くなる)、頭痛、夜盲症(暗いところでものが見えにくくなる)などの症状が起こることがあります。
反対に摂りすぎると、高尿酸血症になる恐れもあります。
働き
酸化還元反応にかかわる
モリブデンは尿酸の代謝をはじめとするいくつかの酵素の構成成分となっています。
尿酸は、老化して壊れた細胞の老廃物の一種です。
銅が不足した状態でモリブデンを摂りすぎると、血液中の尿酸の量が増えて高尿酸血症となったり、増えた尿酸が関節で結晶化して、腫れや痛みを起こしたりする恐れがあります。
モリブデンが不足すると…
頻脈、頭痛、夜盲症など
ただし一般的な食生活をしていて不足することはまずありません。
モリブデンを摂りすぎると…
高尿酸血症、関節の痛みや腫れなど
多量に摂っても排泄されるため、過剰症の心配はほとんどありません。
多く含む食品
- 米、そば、豆類(たとえば大豆、えんどう豆、あずきなど)、大豆製品(たとえば豆腐、納豆、がんもどきなど)、レバーなど