カリウム - 栄養素を知ろう!

私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。

特徴

カリウムは主に細胞の内側に多く存在し、血圧の調節や神経の情報伝達に関与しています。
ナトリウムとのバランスが大切で、日本人の場合、ナトリウムに対してカリウムが不足することによる高血圧が問題になっています。

働き

細胞の浸透圧を調節する

きゅうりに塩を振ると水がしみ出てきます。
これは塩によってきゅうりの細胞外の浸透圧が細胞内より高くなり、内から水がしみだすことによって起こります。
人間の体も同様で、細胞内にはカリウムが、細胞外にはナトリウムが多く存在してバランスをとっていますが、カリウムが不足してバランスが崩れると、細胞内から水分が血液中にしみだし、血液をはじめとする細胞外液が増加します。
これが高血圧の原因のひとつとされています。
不足は高血圧の原因になるだけでなく、それに伴う動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、腎臓病などのさまざまな疾病を誘発する原因ともなります。

神経の機能や筋の収縮を正常に保つ

細胞の内側にはカリウムが、外側にはナトリウムが多く存在しています。
このナトリウムが細胞内に移動したり、カリウムが細胞外に移動したりすることで電流が発生し、シグナルが伝えられます。
これは筋肉の収縮に関係するため、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れると、筋肉が正常に動かなくなってけいれんが起こることもあります。

カリウムが不足すると…

むくみ、高血圧、脱力感、食欲不振など

カリウムを摂りすぎると…

不整脈、腎障害など
普通の食事をしていれば過剰症の心配はありません。
しかしサプリメントに関しては、記載されている摂取目安量以上を長期服用すると過剰症がみられることもあります。
腎臓の機能が落ちている人の場合はとくに注意が必要です。

多く含む食品

  • 果物(とくにアボカド、バナナ、メロン、ドラゴンフルーツなど)、ドライフルーツ(とくに干しあんず、乾燥バナナ、干しいちじくなど)、野菜(とくにほうれん草、三つ葉、たけのこ、にら、小松菜など)、いもなど

旬の食材薀蓄

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