大豆イソフラボン - 栄養素を知ろう!

私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。

特徴

大豆イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、エストロゲンと似た形をしています。
エストロゲンの働きを補い、更年期症状の緩和を助け、骨粗鬆予防に役立ちます。

働き

更年期症状の緩和を助ける

加齢とともに女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、女性の身体は肩こりや不眠、めまい、のぼせといったさまざまな体調不良を起こします。
これが更年期障害です。
大豆イソフラボンは不足したエストロゲンの働きを補い更年期症状の緩和を助けます。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に役立つ

エストロゲン不足によって骨からカルシウムが流出するのを防ぐため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に役立ちます。

体内を酸化から守る

活性酸素は身体にとって必要なものですが、過剰に発生してしまうと細胞を酸化させて傷つけます。
これが老化やガンの原因といわれています。
また活性酸素は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を酸化させ、血管壁に沈着させて血管を傷つける作用もあります。
これは動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因となります。

大豆イソフラボンは自身が身代わりに酸化されて細胞を守り、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。

マメ知識

大豆イソフラボンを多く摂っている人ほど、女性では脳梗塞・心筋梗塞や乳ガンを発症しにくく、男性では限局性前立腺がんを発症しにくい傾向があります。
ただし女性では、大豆イソフラボンを多く摂っている人ほど、肝臓がんを発症しやすい傾向もあるため、肝炎ウイルスを持っている女性は、大豆製品の摂りすぎには気をつけたほうがよい可能性もあります。

多く含む食品

  • 大豆、納豆、豆腐、きなこ、味噌などの大豆製品
    大豆イソフラボンを食品から摂る場合の上限目安量は、70~75mgまでとされています。
    豆腐1丁(300g)に約61mg、味噌汁1杯分の味噌(10g)に約5mg、きなこ大さじ1杯(8g)に約21mg含まれています。
    平均的な日本人(15歳以上)の大豆イソフラボン摂取量は1日当たり18mg(大豆イソフラボンアグリコン換算値)で、過去30年間でほとんど変化はありません。
    食品からこれ以上の量を摂っていたケースも実際には少なくないと思われますが、これまでのところ、安全性についてとくに問題となったことはありません。

サプリメントで摂取する場合の注意事項

1:サプリメントや健康食品を使って、大豆イソフラボンを通常の食生活に上乗せして摂る場合、過剰症(子宮内膜増殖症)予防のため30mgまでという上限目安量が定められています。
これより多い量を長期服用すると、過剰症が起こる可能性があります。

2:妊娠中、授乳中の女性、乳幼児、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫などがある女性(=ホルモンの感受性が高い状態にある女性)は、上乗せして摂らないほうがよいとされています。

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