銅 - 栄養素を知ろう!

私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。

特徴

銅は、筋肉や肝臓、骨に多く存在します。
酵素の構成成分として、とくに血液を作るときの鉄の利用にかかわるほか、体内の酸化防止や骨の形成などを助ける働きをします。

不足すると、貧血や動脈硬化などが起こりやすくなります。

働き

ヘモグロビンの合成を助ける

血液の赤い色素は、ヘモグロビンという成分で、体内のすみずみに酸素を運ぶ働きをします。
ヘモグロビンは鉄とたんぱく質からできていますが、これらからヘモグロビンを合成するには、銅の助けも必要になります。
さらに銅は、材料となる鉄の吸収を促進する働きもあります。
つまり直接ではありませんが、縁の下の力持ちとなって貧血を防止しているわけです。
銅の不足は貧血の原因となり、疲れや動悸、息切れなどを起こします。

体内を酸化から守る

活性酸素は身体にとって必要なものですが、過剰に発生してしまうと細胞を酸化させて傷つけます。
これが老化やガンの原因といわれています。
また活性酸素は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を酸化させ、血管壁に沈着させて血管を傷つける作用もあります。
これは動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因となります。

銅は活性酸素を抑える抗酸化酵素の構成成分となり、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。

体内のさまざまな代謝にかかわる

銅は各種酵素を活性化させたり、酵素の構成成分となったりして、鉄の代謝や神経細胞間で情報を伝える神経伝達物質の代謝にかかわっています。

銅が不足すると…

貧血、動脈硬化、骨の異常など

銅を摂りすぎると…

吐き気、腹痛、筋肉痛、肝障害など
普通の食事をしていれば過剰症の心配はありません。
しかしサプリメントに関しては、記載されている摂取目安量以上を長期服用すると過剰症がみられることもあります。

多く含む食品

  • レバー、しゃこ、ほたるいか、えび、いか、たこ、かに、湯葉、納豆、カシューナッツ、ごまなど

旬の食材薀蓄

効率よく摂るには

銅を多く含む飲み物に、ココアがあります。ココアは銅以外にも、鉄や亜鉛、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや抗酸化成分が豊富です。
また牛乳に溶かして飲むため、カルシウム補給にもつながります。
食生活が乱れていると感じたら、普段の飲み物にココアを取り入れてみてください。
ミネラル補給に一役買ってくれます。

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