クロム - 栄養素を知ろう!

私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。

特徴

クロムは生体内にごく微量存在しています。
血糖を調節するホルモンであるインスリンの働きを強める作用があり、炭水化物や脂質の代謝にかかわっています。
雑穀、野菜、肉、魚などに広く含まれるため、不足する心配はありませんが、もし不足するとインスリンがうまく働かなくなり、糖尿病を発症しやすくなります。

働き

インスリンの作用を強める

クロムは、血糖を調節するホルモンであるインスリンの作用を強める働きがあります。
また血糖だけでなく、血液中の脂質の調節にも役立つことが知られています。
クロムの不足は糖尿病につながる恐れがあります。

体内のさまざまな代謝にかかわる

炭水化物代謝、コレステロール代謝、結合組織代謝、たんぱく質代謝などにかかわっています。

クロムが不足すると…

糖尿病、体重減少、末梢神経障害、昏迷、角膜障害など
通常の食生活で不足することはありません。

クロムを摂りすぎると…

頭痛、不眠、嘔吐、下痢、腹痛、腎障害、肝障害、造血障害、中枢神経障害など
食品のクロムは吸収率が低いため、過剰症の心配はほとんどありません。
しかしサプリメントに関しては、記載されている摂取目安量以上を長期服用すると過剰症がみられる可能性もあり、とくに子どもや妊婦、授乳婦の場合は注意が必要です。

マメ知識

クロムには、3価クロムと6価クロムがあります。
通常の食事に含まれる天然のクロムは、ほとんどが毒性の低い3価クロムです。
一方、6価クロムは人工的に作られるもので、強い毒性があり、環境汚染物質として知られています。
6価クロムは金属メッキやステンレス材の原料として使われます。

多く含む食品

  • 豆腐、がんもどき、じゃがいも、そば、水菜、小松菜、春菊、さば、さんま、うなぎ、あさり、カキ、えび、牛肉、豚肉など

新規会員登録

会員登録すると、健康管理やダイエットに必要な記録ができる『イースマ☆ノート』をご利用いただけます。
会員登録はすべて無料ですので、是非ご利用ください。