ビオチン - 栄養素を知ろう!
私たちの体にどんな影響を与えるのか?
特徴や働きを知りましょう。
特徴
ビオチンは体内の酵素を活性化し、たんぱく質、脂質、炭水化物の材料であるアミノ酸、脂肪酸、糖の合成や、エネルギー産生などを助けます。
名前からはわかりにくいですが、ビタミンB1、B2などと同じ、「ビタミンB群」チームの一員です。
水に溶けやすく、熱によって壊れやすい性質があります。
腸内細菌によっても一部合成されるため、通常は不足する心配はありません。
しかし不足すると肌荒れや脱毛の原因になります。
働き
アミノ酸・脂肪酸・糖の合成を助ける
体内の4種類の酵素を活性化し、たんぱく質、脂質、炭水化物の材料である、アミノ酸、脂肪酸、糖の合成を助けます。
エネルギー産生を助ける
酵素を活性化することで、エネルギー産生にもかかわっています。
ビオチンが不足すると…
肌荒れ、脱毛、舌炎、結膜炎、うつ、幻覚など
ビオチンを摂りすぎると…
多量に摂っても排泄されるため、過剰症の心配はありません。
マメ知識
卵白には、ビオチンの吸収を悪くする「アビジン」という成分が含まれています。
加熱するとこの作用は失われるため、通常の食生活では心配はありません。
しかし、生の卵白を大量に摂リ続けていると、ビオチン欠乏症になる可能性があります。
多く含む食品
- レバー、ナッツ類(とくにピーナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなど)、納豆、卵、かれい、ししゃも、いわし、うなぎ、あさり、モロヘイヤ、菜の花、きのこ(とくにまいたけ、えのきたけ、マッシュルームなど)など
効率よく摂るには
ほかのビタミンB群と組み合わせる
ビタミンB群は相互に補い合って働くため、ほかのビタミンB群の多い食品とともに摂ったほうが効果的です。