ユーノさんの『なにを食べれば良いの？』1日のイースマ☆ノート

　
とても焦っている人・・・を見ていて心が痛む。

――今のワタシは本当のワタシじゃない
　本当のワタシになれる場所に早く行きたい
　早く早く、ワタシがすっかり年老いてしまう前に・・・！

そんな声が聞こえた気がした。

でもそうやって早く早く――と焦り、あがいている間にも時は流れ
その流れている「今」の時を、焦りが台無しにしてしてしまっている。
「今」こそがまさに貴重な時間かもしれないのに。

もっとのんびりしたら・・・と伝えたけれど
その人にはたぶん伝わっていない。


女三界に家無し、という言葉を
その人との会話で不意に思い出す。
その途端、知ってるわよ、そんなこと！　と間髪入れず
私の身の内から返事がある。まるで反響のよう。
でもその人はたぶん知らないの、私が同じ心境を
何度も何度も反芻して生きてきたこと。
だから私が言ってもたぶん伝わらない。

女三界に家無し、は、人間至る所青山あり、と同じことなのよ――
って。
同じことなのよ。そう、同じなの・・・。

人間同士は、言葉では伝わらないことばかりね。


心が痛むのは、素裸の自分を見ているように感じたからかもしれない。


失ったものを指折り数える暇があったら
今手にしているものをじっくり見つめた方が良いのよ。
なぜなら遠からず、確実に、それらをも失う日が来るのだから。
その日が来てから慌てるなんてバカみたいでしょ。
「これは本当のワタシじゃない」ってケチつけてる対象こそ
真っ先に、それこそ一瞬を惜しむ勢いで
大切にしなきゃいけないモノなんだと思うのよね・・・。



　
（投稿日時：2018年9月26日 21:06）