しーちゃさんの『献立ノート』1日のイースマ☆ノート

毎度おなじみ、我が家の外食伝票争奪戦。
今回の帰省では、1勝1敗でした。
危なく全敗を喫するところだったわ。
やばかった。

初日の夕食でいきなり黒星だったからなー。
何しろ弟には見た目の貫禄で負けてるので、よほど頑張ってアピールしないと店員さんはナチュラルに伝票を弟に渡してしまう。
悲しい。

初日の敗北に危機感を募らせた夫は、敵の大将（弟嫁）の泣き落としにかかりました。
「次こそはお願いしますよう」と頼み込むこと数回。
ちっと舌打ちをして義妹は言いました。
「しょうがないなー」（すごく上から）
やったね！ 大将の言質とった！

と安心してたら2日目の夕食中、私の手元にキープしてた伝票ホルダーから弟が伝票をスルッと抜いていきやがりました。
おいこら。嫁と交渉済みだぞ。返せ。

しかし弟はニヤっと小憎らしく鼻で笑って返そうとしません。
「油断してテーブルの上に放置してるのがいけないんですよ。
そんなのんきな顔してぼーっとしてたら、抜かれても仕方ないでしょ。
ちゃんと子分の教育しとかないとダメじゃないですか」
何だとおおおお！ てか、子分って私のこと！？
でもでも、嫁がっ……。
頼みの綱である義妹の方を向くと、涼しい顔して寝返りました。
「しょうがないと言っただけで、払わせてあげるとは言ってません」
ひどい。

くそう、もう伝票取り戻せそうもないなあ。
諦めムードの中、最後のチャンスが到来しました。
義妹がサラダバーに、弟がドリンクバーに席を立ったのです。
夫に肘でつつかれて気づき、あわてて弟のポーチの陰に置かれた伝票を抜き取りました。
やったあああああああああ。
これはもう何が何でも守り切る！
決して奪われぬよう、バッグのポケットにいれてファスナーも閉めちゃう。

まあ、でも黙ってりゃ伝票消えたことにも気づかないだろ。
と思って静かにしてたら、チビが席から降りてサラダバーの方へ歩いて行きました。
「お父さん、伝票とられちゃったよー」
あいつめ。告げ口しやがった。

告げ口したって、もう伝票はこっちのもんだけどな。
弟たちもふたり同時に席をはずした迂闊さを反省したのか、騒ぎ立てることはありませんでした。
ふう。
これで食事が終わるまでひと安心。
と、思いきや。

「こら！」という夫の声に、夫の視線の先をたどると。
テーブルの下にもぐり込んで夫のバッグに手を伸ばしているチビと目が合いました。
こらああああああ！
チビは、へへっと笑って誤魔化しつつテーブルの下にまた消えていきました。
ほんっっと油断も隙もないな！！

ファスナーつきのポケットに入れといてよかったー。
ポケットに入れてなかったら奪われてたわ。
「息子よ、ナイスファイトだ。健闘は認めよう。」
こらそこ。褒めるな、たしなめろ。

こうしてからくも伝票を死守したわけですが。
どうしてちょっと外食するだけで毎回こんなに緊迫感あふれてんの。
おかしいでしょ。
「それはあなた方が無駄な悪あがきをするからですよ。
おとなしく伝票をこちらによこせばいいものを」
いやだから、そこは半分ゆずろう？

前はこちらの負けが込んでくると手加減してくれたんだけどなぁ。
最近は本気で完封狙って、手段選ばず全力でくるから気が抜けない。
君たち少しは年長者を立てることを学んでくれてもいいと思うよ。
（投稿日時：2018年8月14日 10:49）