日曜劇場「新参者」
日曜劇場の「新参者」を楽しみに見ている。ところが、海外出張で見れないため、機内では時間もあることだし単行本を買って原作を読むことにした。
通常は原作の方が描写が細かいので、TVを見て謎解きが終わった後に原作を読んでも、結末がわかっているだけに感動が少なくなるのではと考え、TVで結末(犯人)がわかる前に原作を読んでおきたいと思ったからだ。
原作を読みながら今まで放送されたストーリー(脚本)のストーリー展開(謎解き)を当然比べることになるわけだが面白い発見があった。TVでの謎解きは原作に忠実だが、脚本がよくできており、ストーリー展開で原作の内容を脚本で大きく膨らませることに成功しているからだ。
原作が文芸誌での第一話の発表から5年かけて結末まで導いていることに起因しているのかもしれないが、原作では各エピソードの登場人物が比較的独立しており、他のエピソードにはあまり出てこない。しかしTVはレギュラー出演者が存在するし比較的短期間(9週)で完結するため、出演者の登場を伏線という形でうまく仕掛けてあるように思う。
また、基本的にこの話は原作も含めて一話完結で構成されているが、TVの方がちょっとホロリとさせる「いい話」に作られている。原作の方はTVほどドラマチックにホロリとはさせない。更には、毎回出演するゲストの顔ぶれが豪華でこれを見るのも楽しみだ。原作を読んで尚、TV放映が気になるドラマは少ないように思う。
(投稿日時:2010年5月18日 00:31)
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