なす:この青紫色が健康成分!:旬の食材薀蓄

この青紫色が健康成分!

たいてい野菜は、あまりメインになることがなく副材料としてさまざまな料理に登場しますが、このなすは地味な色・姿にもかかわらず、主役として様々な料理に重宝されています。

代表的なものに、和では焼きなす・漬物、洋ではなすのグラタン・ラタトゥイユ、中華では麻婆なすやなすの中華煮込みなど、家庭ではメインとしておいしく食べられていますね。

なすの栄養は特に目立ったものはないのですが、一度聞いたら忘れられない名前の成分があります。

それは、”ナスニン”という色素。なすの青紫色の色素のことで、生活習慣病を予防する働きがあります。

ちなみに、なすの糠漬けを作るときに古くぎを入れるのは、鉄のさびとナスニンを反応させて色を安定し、なす独特の青紫色をきれいに発色させるためです。

また糠漬けにすると、糠に多く含まれているビタミンB1をなすがたくさん吸収するので、ビタミンB1を効率よく摂ることができます。疲労回復に必要なビタミンですので、今の時期、夏ばて予防にうってつけの食品です。

なすは調理の際、切り口が黒ずんできますよね。これは、なすのアク成分のシュウ酸カルシウムやポリフェノールが酸化されることで起こりますが、切ってすぐ水に漬けると改善できます。

しかし、抗がん作用のあるアルカロイド成分や抗酸化作用のあるポリフェノールなど体に良い栄養成分まで水に溶けてしまいますので、長時間の浸漬は禁物!

またなすの原産は熱帯地方ですから、冷蔵庫での冷やしすぎは長持ちしません。新聞に包み冷蔵庫の野菜室での保存が良いでしょう。

漢方では、体を冷やす食材とされており、反対に体を温める生姜と合わせて食べることが良いとされています。おろし生姜とだし醤油を合わせた焼きなすはオススメレシピです。

米なす・長なす・小なす・丸なすなど様々な種類があるなすですが、その中で特にオススメなのは、高知県室戸市の深層水で育てたその名も“深層水なす”です。生でも食べられるほどの実の柔らかさと甘味のあるなすですので、一度食べてみてはいかがでしょうか。


上手に選ぶコツ

●姿 紫紺色(茄子紺)のもの
つや・光沢があり張りのあるもの
●へた とげがピンとしているもの

旬の時期


8月~10月頃

なすのうれしい機能

  • ナスニン
  • なす独特の青紫色の成分で、アントシアニン色素の一種。抗酸化作用があり、動脈硬化等の生活習慣病を予防します。

  • クロロゲン酸
  • ポリフェノールの一種で,渋味の成分です。抗酸化作用で生活習慣病を予防します。胃液の分泌を促進する作用があるので、夏の食欲がなく消化不良気味のときに良い栄養素です。




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