さやえんどう:意外に知らないおいしさ! 旬のさやえんどう。:旬の食材薀蓄

意外に知らないおいしさ! 旬のさやえんどう

地味な姿なのに、いつもお皿のセンターに存在し、料理の引き立て役となっているさやえんどう。食べ慣れていて、旬のわかりづらい食材ですが、さやえんどうの旬は5月なのです。

別名絹さやと呼ばれており、この名はさや同士がこすれ合う音が衣(きぬ)ずれに似ていることから付けられたとか。響きのきれいな名前ですよね。

このさやえんどう、実はグリンピースやスナップえんどうと同じものなのです。

さやえんどうの発芽したてが豆苗で、成長した実がグリンピース、そのグリンピースのさやを成長させ、まるごと食べることができるものがスナップえんどうというわけです。

さやえんどうには、カロテンビタミンCが多く含まれています。

また、さやえんどうの豆が成長したグリンピースのアミノ酸のバランス(アミノ酸組成といいます)は、リジンが多くメチオニンが少ないのですが、お米のアミノ酸のバランスは逆に、グリンピースには多く含まれているリジンが少なく、メチオニンが多く含まれています。

グリンピースを食べるときは、お米を一緒に食べることでお互いが不足を補い合い、体内で効率よく全てのアミノ酸が利用されます。

そこでおすすめする料理は、簡単で食卓に彩りも添えるグリンピースご飯! これでアミノ酸バランスはバッチリです。

また、さやえんどうに含まれる鉄分(非ヘム鉄)は本来あまり吸収がよくないのですが、ビタミンCや、肉・魚に含まれる鉄分(ヘム鉄)・たんぱく質は、その吸収を強力にサポートします。ということで、牛肉とさやえんどうのオイスターソース炒めもオススメです。

おいしく食べて、栄養もしっかり摂りましょう。

調理のポイントは、短時間にさっと茹でること。そうすると水溶性ビタミンの流出が最小限に抑えられます。

また、生のグリンピースは重曹を加えて茹でると、クロロフィル色素が分解されず鮮やかな色になります。

さやえんどうは風に当てるとすぐに萎びてしまうので、おいしさを長持ちさせるために、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するとよいでしょう。


上手に選ぶコツ

  • 全体→緑色でハリのあるもの
        小ぶりで豆が小さく薄いもの
  • ヒゲ→ピンと張っているもの

旬の時期


5月~6月(露地もの)

さやえんどうのうれしい機能

  • ビタミンC
  • ストレスに対抗するビタミンです。ストレスを感じると、身体は副腎皮質ホルモンを大量に分泌、エネルギーを燃やし、血糖値を上げてストレスに対抗します。このホルモンの生成にビタミンCが大量に使われています。

    「栄養素を知ろう!」でさらに詳しい情報>>

  • カロテン
  • 植物に含まれる色素のこと。体内でビタミンAに変化し働きます。野菜に多く含まれるほかのカロテノイド(リコピン・ルテインなど)と一緒になり、抗がん作用・抗酸化作用を発揮します。

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