賢く利用したい、「ナッツ」のアンチエイジングパワー!:教えて!イースマ

賢く利用したい、「ナッツ」のアンチエイジングパワー!

宴会の定番のおつまみのひとつが、ピーナッツやアーモンドなどの「ナッツ」です。ナッツは植物の実や種の部分で、芽を出すためのエネルギーや栄養素が詰まったカプセルのようなもの。それだけに高カロリーな要注意食品ではありますが、アンチエイジングの栄養素が充実しているという、見逃せない長所があります!
宴会続きで食事や生活リズムが乱れがちなときは、疲れやお肌の老化を防ぐ強い味方になってくれるんです。


● 脂質
ナッツの主成分は脂質(あぶら)です。体を大きくしたいスポーツ選手や、食が細くてたくさん食べられない人にとっては、高カロリーな脂質が多いナッツは、うってつけのおやつになります。
逆にダイエット中の人は、食べすぎに気をつけたいもの。ただし「脂質を控えすぎて肌の乾燥がひどい」なんて場合にはナッツはオススメです。

脂質には、酸化すると細胞を変性させ、血管の老化を早めるという、うれしくない性質があります。
ただし、アーモンド、マカダミアナッツ、ペカンナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ピーナッツなどの脂質は、「一価不飽和脂肪酸」という成分を多く含んでいます。
この脂肪酸は、サラダ油や魚油に多い「多価不飽和脂肪酸」に比べて酸化しにくい、つまり老化の原因になりにくいのです。

一価不飽和脂肪酸は、オリーブ油に多い成分としても有名です。これは動脈硬化予防に働く善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減らさずに、動脈硬化の原因である悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を抑えるという、うれしい働きを持っています。

● 抗酸化物質
脂質の多いナッツ類には、酸化を防ぐための抗酸化物質が豊富。アーモンド、ピーナッツ、松の実、ヘーゼルナッツなどに多い「ビタミンE」や、ごまに含まれる「セサミン」などは、抗酸化作用で老化防止を助けてくれます。そのほか、アーモンド、ピーナッツ、くるみ、ピスタチオなどの外皮には、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているそうです。

● ビタミン、ミネラル、食物繊維
そのほか、ナッツ類で期待できる栄養素として、ビタミンB群や、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガンなどの「ミネラル」があります。これらのビタミン、ミネラルは、アルコールの代謝で消耗されてしまうものも多いので、宴会でナッツを食べるのは、案外理にかなっています。またナッツには、腸内環境を整え、お通じをよくする食物繊維もたっぷりです。

ビタミンB群やミネラルの重要な働きは、体内の酵素を活性化すること。抗酸化酵素や、細胞の材料を作る酵素を活性化することで、老化防止やお肌のトラブル防止にひと役買ってくれます。血圧を正常に保つのにも役立つため、アメリカの高血圧食事療法(DASH食)では、ナッツや豆を食べるよう指導しているほどです。

高カロリーなので、一般的な食生活では、1日平均で5g(ピーナッツなら約5粒)程度にしておくのがひとつの目安になります。ただし揚げ物や肉の脂身などを控えれば、その分ナッツを多めに摂るのはOK。また、食べすぎを防ぐには、食べるのに時間がかかる殻付きがオススメです。
肌荒れや疲れが出たら、食べすぎに気をつけつつ、ナッツのアンチエイジングパワーを取り入れましょう!


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