PART5 生活習慣病編
主な生活習慣病
脳卒中とは
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血のことを脳卒中といいます。なかでも脳卒中による死亡者の約6割を占めているのが脳梗塞です。
脳梗塞には脳血栓と脳塞栓の2つがあります。脳の血管が動脈硬化を起こして細くなり、血流が途絶える場合を脳血栓といい、心臓などでできた血液のかたまりが脳の血管につまって起こる場合を脳塞栓といいます。ともに血流が途絶えた部分の脳細胞は死んでしまい、元に戻ることはありません。半身マヒや言語障害、意識障害、最悪の場合は死に至ります。現在、日本人の死因の第3位です。
脳卒中での死亡者数
脳卒中の原因
脳血栓は高血圧などによる動脈硬化、脳塞栓は心臓の心房が小刻みに震える心房細動が主な原因となります。
その他の脳卒中
脳出血 | 脳内の血管が突然破れて起こる。半身マヒや重症の場合には死亡することもある。 |
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くも膜下出血 | くも膜と脳軟膜の間の動脈が破れて起こる。半身マヒや重症の場合には死亡することもある。 |
一過性脳虚血 | 脳の血流が一時的に悪くなり、手足のしびれや舌のもつれなどが起こる。脳梗塞のまえぶれともいわれる。 |