PART5 生活習慣病編
主な生活習慣病
糖尿病とは
私たちが食べるご飯やパンなどの炭水化物は、ブドウ糖にまで分解されます。ブドウ糖は血液で運ばれ、各細胞に取り込まれてエネルギーとなりますが、この取り込みにはすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要です。糖尿病とはこのインスリンの働きが悪くなったり分泌量が減り、慢性的に血液中のブドウ糖の量(血糖)が増えすぎた状態のことをいいます。
糖尿病は放置していると恐ろしい3大合併症を引き起こすのが特徴です。現在糖尿病人口は1620万人まで増加。年々増え続けている深刻な状態にあるのです。
恐ろしい3大合併症
糖尿病性神経症 | 手や足などにしびれなどの神経障害が生じる。 悪化すると足がくさり、切断の危険性も生じる。 |
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糖尿病性網膜症 | 視力低下がまず起こり、悪化すると失明をしてしまう可能性がある。 |
糖尿病性腎症 | 腎臓がうまく働かなくなり、悪化すると人工透析が必要になる。 |
糖尿病人口
糖尿病の原因
糖尿病にはⅠ型とⅡ型がありますが、通常生活習慣病とされているのはⅡ型の方で、糖尿病患者の95%以上がこのタイプを占めています。原因としては生活習慣が大きく影響します。過食、肥満、運動不足、ストレス、大量飲酒、加齢などです。遺伝も関係しますが、生活習慣に気をつければ予防することができます。
糖尿病の基準
75gブドウ糖負荷試験の判定区分